ハッタリと潰瘍性大腸炎

持病の潰瘍性大腸炎について語るブログ

プログラフのこと

免疫抑制剤のプログラフ(タクロリムス)についてです。


プログラフは入院1週間後から長期間使用していましたが、最終的に副作用(強い貧血)が出てしまい中止しました。


結果的に今は服用してませんが、私を寛解に導き退院させてくれた、いわば恩人でもあります(´ω`)

プログラフ1mg


薬価 750.30円/錠
0.5〜3錠/日
使用期間 H27.5-H28.3


イムラン同様、高ぶった免疫を制御することで炎症を抑えようというものです。

イムランの記事はこちら
【潰瘍性大腸炎】イムランの話 - ハッタリと潰瘍性大腸炎


始める時、あまり長期化すると副作用が出やすくなるので”長くても3ヶ月まで”とおじいちゃん先生に言われました。


用量に微調整が必要なので、0.5mg〜1.5mgをさまよいながら朝晩1,2回服用しました。
入院中は毎朝6時に採血して血中のタクロリムス濃度を測定し、9時にその日の用量が告げられます。


開始から10日ほどかけて、絶妙な血中濃度を作ったにもかかわらず、炎症が治る気配はありません。

(この薬もダメか)、、と打ちのめされかけ、

レミケードを開始出来るまでのつなぎで、いわば惰性で飲んでいたら、開始から25日ほどで突然効果が現れました。


1日15回ほどの粘血便が7,8回まで減少し、最終的に出血はゼロに。

地方病院から都内の大学病院に転院した後も、若先生の元でプログラフを軸に治療を進め、再燃することはありませんでした。

血中濃度の管理が難しく、こまめに濃度の測定をする必要がある、とのことでしたが、
濃度の測定は6週間に1回ほど。。

気づかぬうちに濃度が上昇して副作用が出るのではないかと、内心ドキドキしていましたが、
採血だけに遠方から来させるのも、という病院の配慮だったようです。


使用から8ヶ月が経つ頃、軽い貧血を感じたタイミングでちょうど定期受診。

ヘモグロビンが11g/dlまで低下していました。

成人の基準値は12〜18g/dlなので、やや基準値割り、というところでしょうか。

副作用が疑われましたが、ちゃんと寛解が保てていたので、
また貧血も処置が必要なレベルではないので、プログラフは継続することに。
食事で鉄分を補うように、とのことでした。


そして貧血はジリジリ進行し、体はだるく、目眩が続き、しゃがんだら壁なしでは立ち上がれないレベル。

毎日がツライ(o_o)

2ヶ月後の定期受診時にはヘモグロビンは7g/dlまで低下していました。

流石に日常生活に支障をきたす、ということで、ここで服用中止。

このあとプログラフは服用してません。



プログラフを止めてからは、併用していたイムランだけでしばらく様子を見ていましたが、案の定再燃を果たし、また別の治療を探すことになります。


3ヶ月が目安と言われた中、10ヶ月使用を続け、
服用中は寛解を維持することができましたが、
最終的には強い貧血が出てしまい、中断という結末。


プログラフは最初に説明された時に、臓器移植に使う非常に強力な薬だと聞いており、内心
やだな
と思っていたけど、
貧血以外に重い副作用は出ず、結果的には良い効果を得られたと思います。