タイの話②
3日目の8月6日
バンコクといえばチャオプラヤ川が作った都市
水路を使っての市場が栄えていたことがあり、今でも観光名所として残っている水上マーケットがあります。
ということで、週末限定で開いているタリンチャン水上マーケットへ
やはりバンコク中心部、サイアムスクエア前からバスに乗ること40分。
色々な方のブログやガイドを見ると、下車場所の目印は「T字路」とのこと。
そんなの目印になるかーい、と思いながらバスに揺られていると、確かにT字路が、、
あわててピンポンを押しました。
問題のT字路。マーケットは背中側です。
下車して歩くこと30秒、屋根付きのマーケットに潜入しました。
これは水上でなく普通のマーケットでは?と思って歩いていると、ちゃんと水上要素も出て来ました。
しかし水上、と言うよりほとんど川べりにあるマーケットで、
船に乗ってお土産ものを物色したい方には他のマーケットをオススメします。
商品を眺めるだけで何も買わない観光客にも、ちゃんと笑いかけてくれます。
さすが微笑みの国、タイ。素敵です。
タリンチャンを出た後は、中華料理店のソンブーンシーフードへ
この店発祥の料理に、プーパッポンカリー(カニのカレー炒め)というものがあります。
昔テレビで、国際線のCAの方が「世界各国で食べた料理の中で一番おいしかった」と評していたのを見て、
いつか食べて見たいと夢見ていました。
カニを甲羅ごと、卵でやわらかく包んだもので、味付けも優しい甘さ。非常においしい!
スパイスは弱く、お腹よわい人にも安心です。
ただね、身を取り出すのに手が油まみれになります。カニだものね。。
どうやって食べるのが正しいんでしょう。。
でも1つ夢が叶ったので満足です。。
一緒に注文した「川エビの黒胡椒炒め」はピリ辛の味付けで、あまり食べられませんでした。
店員さん、
ノースパイシーって言ってたじゃん(T-T)
丁寧に接客して貰ったので、100バーツのチップを置いて行きました。
ソンブーンを出た後は、ROUTE66という若者が集まるクラブに潜入しましたが、言葉の壁とアゲアゲなノリに撃沈。。
ミュージックが大音量すぎてコミュニケーションが成立しないのです。
テンションの振り切れ方も、日本とは違います。
普通のバーでシンを飲みながら会話を楽しむ方が向いている様でした。
最終日の8月7日は11時の飛行機に乗るために素早く起床。
来た時の逆のルートで空港へ。
空港で時間があったのでレストランに入り、
そういえばパッタイを食べてないなぁと思い至り注文。
甘く味付けた弾力ある平麺に、ナッツとニラ、もやしがあえてあり、最後の南国の味を満喫しました。
そして搭乗したエアアジアも遅滞なく出発し、20時に成田空港に到着。
途中機内食を注文するも「品切れ」で何も食べられないトラブルがありましたが、快適な空の旅でした。
こうして3泊4日のタイ旅行を無事に終えて来ました。
総括
見て来たタイは、発展途上国のエネルギッシュさと、
南国特有の穏やかさとが混ざった不思議な国でした。
首都バンコクは、高層ビルや大型ショッピングセンターの並ぶ大都市で、
伊勢丹の様な高品質のデパートがあるかと思えば、
店員さんは客そっちのけでスマホに夢中になっていたり
また空港の検疫所の職員等もお喋りに没頭して仕事をしていなかったり、
せかせか働く日本と逆の生き方で、
欲望に忠実、と言うか
都市型スローライフ、とでも言えばいいのか
こういう社会はストレスなく暮らせるんだろうなと、考えたりしました。
また街中いたるところに設置された、去年10月に亡くなった故プーミポン前国王を悼む祭壇には、今でも手を合わせる人が散見され、
王宮にも暑い中、喪に服した参列者が沢山いて、
のんびりした空気の中でも、大切なことは忘れていない素敵な国でした。
以上、初タイ・初海外旅行の記録でした。
息が詰まったら、また55000円下ろしてタイに行って来ます。
機体から見下ろすチャオプラヤー川
タイの話①
8月4〜7日にかけてタイの首都、バンコクに行って来ました。
タイは比較的入国が簡単で、観光目的の短期滞在であればビザも必要ないので(60日以内に帰国するための航空券が必要です)、
航空券とホテルとポケットWi-Fiだけ予約して気軽に行けました。
大手の航空会社を使用すれば羽田から飛行機が出ますが、
LCCで航空券代を節約した結果、成田発となりました。
ちなみに航空券は、2人分で、往復約90000円
ホテルはバンコク市内の観光客向け、2人×3泊
で16000円
ポケットwifiは3日で4000円
一人当たり55000円という格安(?)プランで行ってきました。
住んでいる地方都市を早朝に出発し、
成田空港でポケットwifiを受け取り、
手荷物検査を受けて、スクートの黄色い機体に搭乗
(写真を撮り忘れたのでネットで拾った画像です)
LCCなのであまり期待をしなかったけど、機内は綺麗でアテンダントもしっかりした印象です。
レガシーキャリアとの違いは、
⚪︎機内食が別料金
⚪︎映画やオーディオサービスがない
⚪︎座席がやや狭い
⚪︎受託荷物が別料金
という点です。
お茶屋はいずれも大した問題じゃなかったですが、
行きのスクートは、キャリーバッグとリュック合わせて10キロまで機内に持ち込めたのに対し、
帰りのエアアジアは、合わせて7キロまでしか持ち込めず、
キャリーバッグを4000円の別料金で受託する必要がありました。
少し観光先の話を
初日、8月4日はほぼ移動に費やしました。
バンコクのドンムアン国際空港から、鉄道駅のあるモーチットまでバスで、モーチットからはバンコクスカイトレイン(BTS)で移動します。
バスは運転手1人、集金係1人がタッグを組んでいて、乗り込むとすかさず現れる集金係のお姉さんから切符を買う、というシステム。
乗車時間は20分、料金は30バーツ(90円)でした。
タイは紙幣、貨幣の種類が豊富で、下から
1、2、5、10バーツ貨幣と、20、50、100、500、1000バーツ紙幣があります。(パーツの下にサタンという補助貨幣があるようですが、今回の旅では見かけませんでした。)
1000バーツほどの高額貨幣になり、バスや土産物屋ではお釣りが出せないと言われるので、こまめに崩しておくことが必要です。
お茶屋はこの時100バーツ札を出して、苦笑いされました。
ホテルに着いた後は、近所のショッピングセンターなどで食事と買い物を。
バンコクはなかなか大きな都市で、名古屋や札幌に劣らない印象です。
名探偵コナンの最新作を上映していたのも印象的でした。
この日は23時頃就寝。
翌日8月5日は朝早く起き、バンコクの名所、ワットポー・王宮等を観光
ワットポーの金キラに光る寝釈迦様は、テレビで見たことがある人も多いかもしれません
高さ15m、全長46mの実物はかなりの迫力があり、カメラを引いても全体が写りきれません。
不敵な笑み、と言ったら失礼でしょうか、
日本の仏像にはあまり見ない余裕の表情で、
タイ人の国民性なのか、上座部仏教の性格なのか分かりませんが、強く印象に残りました。(単に角度の問題かもしれません。)
続いて王宮
入場料500バーツ(1500円超)かかったけれど、観光客が多すぎて熱気もすごく、敷地内に建物も多すぎてあまりゆっくりは見られませんでした。
王宮を出て北に10分、
世界中のバックパッカーが集まるというカオサン通りへ
活気があり、Tシャツやスニーカーなど通り一面で路上販売されていて、でも何か怪しい雰囲気のある通り…
パチモノのTシャツを売ってるおじさんと値段交渉をしてまけてもらったり、
1時間250バーツで古式マッサージを受けたり、
安く遊べて色々な人とコミュニケーションが取れるので、今回の旅で一番おもしろい場所でした(´∀`)
夜には音楽に合わせ路上で皆踊り狂うのだとか、、
これからバンコクを訪れる人にはぜひオススメします。
その後、中心街から北へ20キロのボクシングスタジアムでムエタイ観戦。
渋滞都市ながら良心的なタクシーにめぐり合い、200バーツ50分で到着!
迫力あるムエタイの試合と、
ムエタイ賭博をする地元の方たち
膝が入るたびに熱い声援が飛びます。
地元の方々の熱気がすごく、私たち観光客は尻込みしていました。。
でも生で観戦する格闘技はやはり迫力があり、見に行った甲斐がありました。
〜タイの話②に続きます〜
潰瘍性大腸炎だけど海外旅行してきました
8月3日から3泊4日でタイのバンコクに旅行して来ました。
お茶屋は国内旅行は好きでしたが、海外への関心は薄く、
今まで一度も日本を出たことがなかったのですが、
半年ほど前から旅行好きの友達の話や旅系youtuberの動画を見聞きしているうちに、
言語の通じない・文化の違う環境に憧れを持つかようになりました。
ちなみによく見ている旅系youtuberは、ジョーブログさん。
https://m.youtube.com/playlist?list=PLdfjtOZHSuVvhg-h7SU_y5tHvtisAuFXE
最近はボクシング色が強いですが、南米縦断動画などは旅への意欲を駆り立てます。
しかしお茶屋はUC患者。強靭な胃腸を持つyoutuberとは違います。
ただでさえ頻繁に腹痛があるのに、異国で生活できるのか。。
しかし、現在よりも体調が悪くなる可能性は今後大いにあります。
今も毎日腹痛はありますが、一応(?)寛解状態。
現在トイレの回数は日に5回程度なので、絶対無理、というほどではないです。
つまり行くなら今がベストじゃないか、と思い、初めてパスポートを取得して旅立つに至りました。
今回はUC患者視点で、海外旅行に行くにあたり気をつけたことを記事にしてみたいと思います。
ちなみに同じく初海外の、高校時代から友人との2人旅です。
UC患者と、UCでないけどお腹弱めの2人旅にあたり、特に気をつけたことは4点です。
①屋台の食べ物に手を出さないこと
タイの街並みには多数の屋台が出ていて、美味しそうなパッタイやつくね(的なもの)が20バーツ(≒64円)程度から買うことが出来ます。
物価の安いタイではこれを3つも食べれば食事としては十分です。
歩いていると屋台からいい匂いが漂ってくるのですが、
タイの屋台では加熱が甘いことや長時間常温で放置することがあるため、衛生的によろしくありません。
お腹弱いチームの私たちでは当たればイチコロです。。
なので屋台では、冷たい飲み物と、明らかに十分加熱しているもの、沸騰してるもの、以外は手を出さない様に決めていました。
屋台の食べ歩きも楽しみ方の1つですが、レストランや食堂での食事も十分楽しむことができました。
②ピリ辛料理に手を出さないこと
これは言わずもがな、全てのUC患者の方が日々気をつけていることだと思います。
南国では防腐目的で味付けがスパイシーになる様で、レストランでメニューを開くと料理に唐辛子マーク🌶がちらほらと、、
庶民的な食堂では料理の写真とタイ語での料理名しか表示されていないことがほとんど、素材も調理の仕方も全く分かりません。
いちいち店員さんを呼んで、spicy? no spicy?と確認して料理を選びました。
その結果、ピリ辛メニューは「ほぼ」避けることができました。
そして日本人とタイ人ではspicyの基準が違うということも分かりました。。
無理だと思ったら注文したものを残す勇気も必要です。
③水道水を口にしないこと
基本的に日本以外どの国も水道水は飲めず、タイも同様です。
ペットボトルの水がコンビニで7〜9バーツ程度で買えるので、
飲み水としてはもちろん、うがいや歯磨きも買った水で済ませていました。
飲食店でコーラ等を注文すると、缶のコーラと氷の入ったグラスを渡されますが、
レストラン以外の場所ではこの氷も信用ならないと思い、直接缶から飲む様にしていました。
すでに容器に氷と飲み物が入った状態で渡されることもあり、その場合は諦めるしかありません。
なるべく氷が溶ける前に、と思い、氷入りのレッドソーダは一瞬で飲み干しました(不良患者)。
④こまめに虫除けをすること
お茶屋が現在、イムランとヒュミラ、2種類の免疫抑制剤を使用中で感染症にかかりやすいこともあり、
虫を経由しての病気の感染を防ぐ目的で日に2回虫除けスプレーを振りました。
東南アジアでは特に蚊を媒介する感染症が多くあり、
タイの雨季に当たる4〜10月は蚊の量が増えるため、対策が必要です。
デング熱・マラリア(http://www.forth.go.jp/destinations/country/thailand.html)あたりは感染したらシャレになりません。。
女性であればジカ熱(https://www.niid.go.jp/niid/ja/id/2358-disease-based/sa/zika-fever/7169-zikara-11-170331.html)も対策が必要です。
あらかじめ日本で予防接種を受けようかとも思いましたが、
よほどジャングルなどに行かなければ、そこまで神経質にならなくていいと主治医から助言を受け虫除けに留めました。
観光先が都市部だったためか虫の気配もあまりなく、
心配しすぎたかな、という気もしました。
体調面で気をつけていたことは概ね以上ですが、
どんなに腹痛を予防していてもUC患者はトイレが近く、
また南国タイでは何かと水分を摂取しがちなので、
⚪︎トイレの場所を常に把握しておくこと
(駅やコンビニには客が使用できるトイレはなく、大型ショッピングセンターの中には必ずあります)
⚪︎英語・タイ語でトイレの場所を尋ねられる様にしておくこと
(英語が通じないタイ人も多くいます)
も必要だと感じました。
他の旅行者の方のブログを拝見すると、
最悪の場合には、20バーツ程度のチップを手渡して従業員用のトイレを借りるという裏技もある様です。
この様なことを意識しながら、寛解期のお茶屋は3泊4日で無事に初海外旅行をしてきました。
これまで海外経験のないお茶屋には、
外貨で買い物をすることも、
拙い英語でコミュニケーションを取ることも、
時には強引なタクシーの客引きも全て新鮮で、
海外の魅力にすっかりはまってしまいました。
再燃すると旅行は困難なので、また海外に行くという目標を、摂生するモチベーションに変えることが出来そうです。
タイ旅行での具体的な見所は、また別途記事にしたいと思います。
記事にするする詐欺が始まりつつあるので、ブログの更新も頑張ります。笑
入院生活の話②(潰瘍性大腸炎)
地方の総合病院からUCやクローン病の専門医がいる大学病院へ転院したお茶屋。
最初の病院での生活はこちらの記事をご覧ください。
http://mikkabouzu.hatenadiary.com/entry/2017/08/03/001454
転院先の病棟はスカイツリーが遠くに見える優れたロケーションでしたが、病室内にトイレがないので少しスリリングでした。
あと毎日病棟内に、
「病室内での窃盗が多発しているのでご注意ください」とのアナウンスが流れ、
都会って怖い、と思わざるを得ませんでした。。
お茶屋は財布とスマホと3DSが貴重品に当たりますが、
個人個人に用意されたセキュリティボックスにギリギリ全て入りきらず、
盗られないかと毎日ドキドキしていました。。
さて、
新しい主治医はにこにこした若い先生(30半ば)で、主治医が変われば治療の方針も変わります。
おじいちゃん先生は、炎症が完全に治まるまで食上げ(三分がゆ→五分がゆ→全がゆ)しない方針でしたが、
若先生はある程度治れば通常食に戻す方針で、
転院したその日に三分がゆへ、
翌日には点滴栄養をやめて五分がゆに、さらに3日後には全がゆへと一気に食上げしました。
そんな急に上げて大丈夫かと心配しましたが
専門医の言うことだし、なにせ味付けが美味しいのでしっかり食べていたら、
なんと体のだるさや気持ち悪さが治り、腹痛や下血の頻度も少なくなったのです。
若先生によると、同じだけの栄養でも点滴で取るのと食事で取るのとでは回復に雲泥の差があって、
食事を取れるようになったなら、ぱっぱと食上げした方が治りも早いのだそうです。
2ヶ月間差しっぱなしで、菌の温床となっていたCVも、経口栄養が取れるため不要と診断され、転院5日目に取り外すことが出来ました。
元気になってきたお茶屋は、
病院の売店で食べれそうなもの(ヨーグルト、ビスコ、たまごボーロなど)を買い食いしたりしていましたが、
食べられるなら、とむしろ推奨されました。
地方病院での治療は
いったい何だったのでしょう。。
この病院では特に事件もなく、
前の病院で食べられなかった通常食を食べ、
前の病院で禁止されていた、シャワーも浴びることができました。
大学病院に移ってから体調は目に見えて回復し、
転院から12日目、入院開始から実に75日目に一応寛解状態との診断で退院することができました。
今平和な生活を送れるのも大学病院に転院して治療方針を変えたからだと思っています。(地方病院で治療を続けていたら今ごろ大腸全摘、人工肛門になっていたかも知れません。)
退院後2週間程度実家で療養し、
その後1週間の自宅療養を経て、無事に職場復帰も果たしました。
地方住みのお茶屋ですが、現在もこの大学病院に面倒を見ていただいています。
専門医とそうでない医師とで腕の差は歴然で、
重症であるほど早く専門医にかかることが重要だと痛感した出来事でした。
入院生活の話①(潰瘍性大腸炎)
入院までの経緯は下の記事をご覧ください。
http://mikkabouzu.hatenadiary.com/entry/2017/07/26/195732
1日に15回前後の粘血便と強い腹痛、食欲不振で地方の総合病院を受診した結果、潰瘍性大腸炎劇症と診断され、即入院することになったお茶屋。
主治医は65歳くらいの内科医とお茶屋と同じくらいの研修医でしたが、2人とも潰瘍性大腸炎を診察した経験はなく、
系列の大学病院の専門医に指示を仰ぎながら対応してくれていたのを覚えています。
おじいちゃん先生は意志の強そうな職人気質の人で、研修医は気の弱そうな青年でした。
入院する時に「2週間の絶食、1ヶ月の入院」との診断がなされました。
2週間も絶食出来るものか、と心配でしたが、栄養を点滴で補うため問題ないとのこと(そして絶食は2週間では済みませんでした)。
入院の手続きを済ませると、早速CV(中心静脈)を取りつけられ、
首に縫い付けた管から栄養を滴下する、この様なスタイルになりました。
(写真はイメージです)
滴下の速度も決まっていて、こんな機械でスピードを調整します。
トイレに行くにもレントゲンを撮るにも常にこれを押して歩くスタイルで、
タイヤの回転がとんでもなく悪いので押して歩くと力が入り、力が入ると首が痛むコンボだったのを覚えています。
入院して最初の治療は、王道ステロイド点滴でした。
何はともあれ炎症のある箇所を治しましょう、という作戦です。
しかし絶食しながら1週間続けたものの改善せず、それどころか「膵臓の数値が危険なところまで上がってる」と言われ、敢え無く中止。
8日目からプログラフ(タクロリムス)に移行。
プログラフは免疫抑制剤で、大腸を攻撃している自己免疫を弱めようという作戦です。
他の病気に感染しやすくなるけど、背に腹は変えられません。
このプログラフ継続期間にはいろいろ憂き目に遭い、、
気管支の分け目から漏れた空気が圧迫して、息をする度に痛んだり(縦隔気腫と言うそうです)、
貧血が進行して目眩、吐気がひどくトイレにも立てなくなったり、(輸血600ccで元気回復)
首に挿しっぱなしのCVから菌が入り、3日3晩39度の熱が出たり、(おじいちゃん先生休診のため処置してもらえず)
また、猛烈な胃の痛みに苦しみ、毎晩痛み止めを打ってもらっても眠れず、昼夜逆転の入院生活になったりし、
ああ、人生って孤独だなぁ
とか
生活保護の頃、病人にもっと優しく接すればよかったなぁ(横暴だったという訳ではない)
とか
前世で悪いことしたのかなぁ
とか真剣に考えて、ふさぎ込む日々でした。
1日に15回のトイレも回数は減らず、
プログラフを使い始めて10日経つ頃、おじいちゃん先生から
「他に有効な治療がないので、あと1週間で結果が出なければ大腸全摘しかない」
と告げられました。
これまで触れていませんでしたが、
お茶屋は中高大とスポーツを続け、体を動かすことが最大の生きがいだったので
大腸ない→スポーツできない→人生終了
目の前は真っ暗でした。
そこから1週間、入院開始から25日目、潰瘍性大腸炎の改善は見られませんでしたが、おじいちゃん先生はなぜか言葉を変え、別の免疫抑制剤、レミケードを提案。
全摘しかないと言ったじゃんか(・□・;)
と心の中でツッコミましたが、
主治医を敵にしたくないのと、全摘しなくて良いかも、という期待からこれを受け入れ、
検査を受け、問題がなければ翌週から投与開始ということになりました。
そしてその1週間後、飲み続けていたプログラフがようやく効果を発揮し、
トイレは8回程度、粘血便は血便へと解消していき、
入院して35日目、ついに絶食が解かれ、口から栄養を得られるようになりました!
待望の食事はこんなもの
お粥の上澄みと味噌汁の上澄み
ほぼ水やん、と思いましたが35日ぶりの食事は不思議と美味しく感じました。
このあと一分がゆ、三分がゆと徐々にステップアップするものの、腹痛、血便はなくならず、回復は停滞。
治療が思うように進まないことに加え、
高熱の処置をすぐにしてもらえなかったこと、レミケードという治療があるのに危うく全摘になりかけたことに対し、
この病院で治療を続けて大丈夫なのか、と心配が抑えきれなくなり、
入院開始から60日目に都内の大学病院に転院したのでした。
大学病院での入院生活について、また次回記載します。
潰瘍性大腸炎の再燃時に食べれた物
再燃時に悪化しなかったもの、好影響のあったもの、という視点で挙げていきます。
★★★良い
☆☆☆悪い という評価の仕方です。
【主食】
白米
★★☆
おかゆ
★★★
うどん
★★★
蕎麦
☆☆☆
ラーメン
★☆☆
パスタ
★★☆
食パン
★★☆
菓子パン
☆☆☆
⚪︎炭水化物は基本的に消化が良いので、大丈夫なものが多いです。
⚪︎特に注意すべきは、蕎麦。消化が良いイメージがありますが、不溶性の炭水化物なのであまり吸収されずに大腸まで残ります。寛解時にも蕎麦を食べると出血することがありました。
⚪︎パスタはソースの脂質を削るため、和風のものが良いです。くれぐれも、タバスコは使わないこと。
【肉、魚類】
鶏肉(ささみ、皮を除いた胸肉など)
★★★
鶏肉(ももなど脂多めの部位)
★★☆
豚肉
★★☆
牛肉
★★☆
マグロ
★★★👍
カツオ
★★★
サンマ
★★★
シーチキン
★☆☆
シーチキン(水煮)
★★★
⚪︎タンパク質豊富のため腸の再生に一役買うものの、脂質も多いのがこのジャンル。
⚪︎一押しのマグロの刺身は、低脂質高タンパク、出血の多いUC患者には貧血予防にもの観点でも良い食材です。
⚪︎生魚が苦手な人は茹でて食べましょう。
⚪︎肉は基本的に茹でて脂を落としたものを。
シ⚪︎ーチキンは水煮がおすすめです。
【野菜類】
にんじん
★★★
大根
★★☆
きゅうり
★★☆
ピーマン
★★☆
ごぼう
☆☆☆
レンコン
☆☆☆
キャベツ
★☆☆
ほうれん草
★★★
白菜
★★☆
もやし
★★☆
きのこ類
★☆☆
豆腐
★★★
とうもろこし
☆☆☆
たけのこ
☆☆☆
りんご、なし
★★☆
にんにく
☆☆☆(少量なら可)
キウイ
★☆☆
バナナ
★☆☆
こんにゃく
☆☆☆
⚪︎繊維の多い堅い根菜は避けた方がいいです。とうもろこしも消化しづらいので避けましょう。
⚪︎にんじんは根菜でありながら
⚪︎りんご、バナナはUC治療に良いと言われますが、りんごは特に効果を感じず、バナナに至ってはお腹を下すことが多かったです。
【飲み物】
アルコール
☆☆☆
炭酸飲料
★☆☆
コーヒー
★☆☆
牛乳
☆☆☆
プロテイン(ホエイ)
★☆☆
⚪︎推奨する飲み物が思いつかず、推奨しないものを中心に書きました。
⚪︎アルコールなら、ウイスキー、焼酎などの蒸留酒よりは日本酒のほうが腸へのダメージが小さいように感じます。
⚪︎日ごろ運動をするお茶屋はプロテインを飲む習慣があったのですが、これも良くないようです。ホエイが牛乳由来だからか、単純に水分が多いからか分かりませんが、何日か続けて飲むとお腹を下します。
⚪︎飲み物は、基本的に温かいものを飲みましょう。
【特定疾患】3大キャリアの割引制度【携帯料金】
(記載の内容は記事を執筆したH29.7時点のものです。
今後制度が変わる場合がありますのでご承知おきください。)
入院中、退屈しのぎでスマホをいじっていて知ったのですが、
携帯3大キャリアには特定疾患の受給者が受けられる料金の割引制度があります。
キャリアによって名称や内容は異なりますが、
ドコモは「ハーティ割引」
ソフトバンクは「ハートフレンド割引」
がこれに当たります。
何人か同病者の人と話す機会があったのですが、
誰もこの割引を知らなかったため、このブログでも触れてみようと思いました。
ちなみに特定疾患の受給者に限らず、
療育手帳、
精神障害者保険福祉手帳
を保有する方も同じ割引を受けられるので、参考にしてみてください。
お茶屋が契約してる「ソフトバンク」で「ハートフレンド割引」に加入すると、
①ホワイトプランの基本料934円/月が無料
②パケットし放題、パケットし放題S for スマートフォンの下限額が0円から利用可能
③ホワイトプランのTVコール国内通信料が半額
という割引が受けられます。
③についてはあまりピンときませんが、
①の基本料約1000円が毎月無料になるのは、なかなかおいしい話で、
②のパケットし放題が0円から利用可能ということは、
あまりネットを使わない人はパケット代を安く、
ポケットwifiを持ち歩く人であれば、パケット代をほぼ0円にできるということです
また機種変更する時、更新月に機種変しなければ9500円の契約解除料を取られる「2年縛り」についても、
ハートフレンド割引が適用されていれば、免除になります!
これはおいしすぎです!!
手続きに行くのは面倒だけど、毎月1000円料金が浮き、申請費用も月額もかからない。
これは申し込むしかない、、
ということでお茶屋は、
退院してある程度の体力を養い、外出できるようになると、
まずソフトバンクショップへと出かけ、ハートフレンド割引を申し込みました。
本人名義だったので、
⚪︎免許証
⚪︎受給者証
⚪︎印鑑
だけ持って、30分程度で手続きを済ませてきました。
(契約者と使用者が異なる場合は、家族確認の書類が必要になるそうです。)
今のところハートフレンド割引にデメリットを感じないし、今後も感じることはないと思います。
2年縛りのために機種変更のタイミングを窺う必要もないので、これも楽です。
これにより携帯料金を抑えられているため、なかなか格安SIMに切り替えられないでいるという現状もありますが、、
皆さんも受給者証の割引で、お得なスマホライフを。
※ちなみに、いずれの割引も検索すれば一発で出ますが、
HP上はすごく分かりにくいところに情報があります。
キャリア側としては、あまり知られて欲しくないサービスかも知れません、、
【参考URL】
ドコモ ハーティ割引
https://www.nttdocomo.co.jp/charge/discount/hearty/
ソフトバンク ハートフレンド割引
https://www.softbank.jp/mobile/price_plan/options/heartfrend-white-plan/
au スマイルハート割引
https://www.au.com/mobile/charge/charge-discount/smile-heart/